昭和16年、統制と軍需生産の強化を計る政府の一県一組合政策により、「福井県丸岡細幅マーク織物工業組合」は、「福井県織物工業組合」に併合されるとともに、企業整備により各組合員はグループ化された。
この組合統合によって原材料の割当て配給や、軍需品の調達、受注など国家統制が一段と強化された。
当時は軍需製品が中心で、陸海軍の階級章、帽章、マーク、郵便局の帽章、在郷軍人会・大政翼賛会・国防婦人会等の徽章や肩章などの受注を受けていた。
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こうした軍需製品は、仕様や納期が厳しいものの、原材料はどんどん支給され、受注量も大きく、しかも単一製品だから従来の商社取引と違い販売リスクがないのが有難かった。
しかし、戦況が悪化するに従い原糸の統制が厳しくなり、全国の織マーク業者が併合して軍需会社を作り 原糸の一括配給、軍需省からの一括受注を受けた。 |
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■ 丸岡における織マークの沿革─
■ 織マーク業界の歩み─────
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