昭和39年10月、東京オリンピックが開催された。オリンピックといえばあの五輪マークである。
 織マーク業界では正式にマークを取り扱う商社により「オリンピックワッペン業務連盟」が結成され、その製造指定、不正使用防止などについて協力を当組合および北陸織マーク連合会に申し入れてきた。
 さらに上記の連盟加入の東京・大阪のマーク商社の代表が大挙して当組合に来訪され、五輪マークの製造価格、製造工場の指定、紋紙、支払い条件等について直接に協議会を開催したが、両者の話し合いは難航した。
 なぜ、このような国家的なイベントに対して取扱い商社と、われわれ製造業者との協議が円満にできないか、という背景には従来からの一方的な取扱い商社の価格設定、納期などの指示決定にかなりの鬱積した不満が製造業者側にあった。

 この際、こうした商社本位の受注体制から産地は脱皮して、もう少し製造側の原価計算や納期などの産地事情を勘案してもらおう、という気持があった。
 また、これを機会に産地と商社の従属的な関係を改善し、マーク業者が結束して価格の統一などの諸条件を有利に解決したい、との意識が産地の代表役員の胸中深く秘められていた。
■ 丸岡における織マークの沿革─
京都の西陣で製造を学ぶ
寺岡氏と胡蝶ネーム製造所
細巾織物のルーツは明治末期
福田恭治氏の細幅織機製造
丸岡細巾マーク織物組合の結成
織マーク工業組合の認可
戦時統制によリー県一組合に
福井大地震で壊滅的な打撃
■ 織マーク業界の歩み─────
アメリカから大量の織マークの注文
細巾業者が大同団結し『危機突破大会』
オリンピックマークの受注経緯
輸出織マーク検査基準を制定
業界の結束を強めた織マーク連合会
調整組合が発足し過当競争を防止
織機買上げ、共同廃棄事業
昭和53年時の織ネーム業界のビジョン策定
紋紙工程のコンピュータ化研究
「原着糸」の共同購入
標準色の一括加工および販売事業
画期的な高速織機
「ニセ商品の織マーク」事件
高品質な「越前織」のブランドをめざす
少数激戦、まさにサバイバル時代
紋紙リーダーの導入と設備リース事業
振興開発グループの発足
ポリエステル原着糸(FS糸)の開発
インターネットによる情報の収集・発信
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