昭和53年、福井県中小企業団体中央会の活路開拓調査事業の指定を受け、当業界の徹底した実態調査と分析、さらに将来の業界のあり方を示すビジョンを策定し、組合の果たすべき役割と組合員自らが事業運営について検討実施すべき具体的指針を得た。
 調査の指導と分析は、織ネーム業界の調査実績の経験豊富な甲子園大学・比企先生が担当され、当組合役員及事務職員20名で構成した調査委員が業界約六百事業所を戸別訪問して詳細なデータを収集した。
1年がかりで実施された調査レポートは、1、総論2、現況、3、近代化・合理化への道(将来へのビジョン策定にかえて)4、結論の各章から成る総合的な調査と指導、活路開拓指針を示したものとなった。

 織マーク生産の準備工程として意匠デザインを決定する紋紙製作は最重要な工程である。
 紋紙製作は多年にわたる熟練と高度な技術を要し、これまで陰の力として級マーク業界を支えてきた。
 しかし、紋工技術者の高齢化、後継者不足、多様化する織マーク商品と多品種少ロット化傾向への対応など厳しい課題が多い。
組合では、福井県紋工業協同組合と提携し、福井県繊維工業試験場、大日本スクリーン製造株式会社の全面的な協力を得て、「織マーク紋紙生産工程コンピュータ化研究開発事業」を昭和59年4月〜同60年3月に実施し実用化の可能性について研究開発を行なった。
その結果、コンピュータ画像修正処理にある程度の熟練を要するが、組織の挿入、紋彫などは短期間の修練で操作できる。また、織巾の違いやデザインの難易度により多少の修正時間差が出るが紋彫の工程時間は画期的に短縮されることになった。
今後、コンピュータの活用により紋工作業の合理化と新製品の開発が可能となった。
■ 丸岡における織マークの沿革─
京都の西陣で製造を学ぶ
寺岡氏と胡蝶ネーム製造所
細巾織物のルーツは明治末期
福田恭治氏の細幅織機製造
丸岡細巾マーク織物組合の結成
織マーク工業組合の認可
戦時統制によリー県一組合に
福井大地震で壊滅的な打撃
■ 織マーク業界の歩み─────
アメリカから大量の織マークの注文
細巾業者が大同団結し『危機突破大会』
オリンピックマークの受注経緯
輸出織マーク検査基準を制定
業界の結束を強めた織マーク連合会
調整組合が発足し過当競争を防止
織機買上げ、共同廃棄事業
昭和53年時の織ネーム業界のビジョン策定
紋紙工程のコンピュータ化研究
「原着糸」の共同購入
標準色の一括加工および販売事業
画期的な高速織機
「ニセ商品の織マーク」事件
高品質な「越前織」のブランドをめざす
少数激戦、まさにサバイバル時代
紋紙リーダーの導入と設備リース事業
振興開発グループの発足
ポリエステル原着糸(FS糸)の開発
インターネットによる情報の収集・発信
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