昭和61年に組合名を丸岡ファインテックス協同組合と改称したのを機会に、旧態依然とした細巾織物のイメージを払拭し、コンピューターソフト開発に伴う美術工芸品をはじめ多様化する新商品を総称する統一ブランドを『越前織』とすることに決めた。

 特に、活路開拓事業として積極的に実用化に向けて開発したコンピュータソフトによる紋紙作成で織り上げた『丸岡城』(8色)は、室内装飾用絵画で、従来の細巾マークの製品イメージを完全に打破した高級美術工芸の分野に進出した。
さらに東京・西武デパートで開催の福井県主催「越前・若狭の観光物産展」でも大好評を得た。

 丸岡町産業振興懇話会では21世紀を展望した丸岡町の産業活性化の方向として「機を織る町から
夢を織る町へ」をスローガンに、細巾マーク産業を中心とした具体的施策を答申した。
 答申には産地イメージアップ作戦の展開、ハイテク導入、情報化時代に対応した関係機関への加入、など業界活性化案が盛られている。
 しかし、小ロット、短サイクル、短納期の厳しい現状の中で、今後の課題が山積していた。
過当競争、価格の低迷がつづき、設備の老朽化で新型織機への更新がなかなか進まないことや、後継者不足から企業数が年々減少傾向をたどっていることだ。
■ 丸岡における織マークの沿革─
京都の西陣で製造を学ぶ
寺岡氏と胡蝶ネーム製造所
細巾織物のルーツは明治末期
福田恭治氏の細幅織機製造
丸岡細巾マーク織物組合の結成
織マーク工業組合の認可
戦時統制によリー県一組合に
福井大地震で壊滅的な打撃
■ 織マーク業界の歩み─────
アメリカから大量の織マークの注文
細巾業者が大同団結し『危機突破大会』
オリンピックマークの受注経緯
輸出織マーク検査基準を制定
業界の結束を強めた織マーク連合会
調整組合が発足し過当競争を防止
織機買上げ、共同廃棄事業
昭和53年時の織ネーム業界のビジョン策定
紋紙工程のコンピュータ化研究
「原着糸」の共同購入
標準色の一括加工および販売事業
画期的な高速織機
「ニセ商品の織マーク」事件
高品質な「越前織」のブランドをめざす
少数激戦、まさにサバイバル時代
紋紙リーダーの導入と設備リース事業
振興開発グループの発足
ポリエステル原着糸(FS糸)の開発
インターネットによる情報の収集・発信
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