平成に入り、受注の減少さらには多品種、小ロット、短サイクル、短納期が一層顕著になり大変厳しい企業経営を迫られるようになった。
こうした時代の変化に対応するためには工場環境の整備、生産工程の省力化等が必須の条件となり、組合では、写彫りの需要やフロッピー化普及に伴い紋紙リーダーの導入を実施した。紋紙リーダーは、従来の紋紙を機械にかけて、複製したり、開穴情報をフロッピーデータに書き換えるものです。

 また、平成4年から中小企業労働力確保法に基づく設備リース事業を4年間継続して実施し、組合員の設備投資と体質の強化改善を支援した。これは品質の向上、省力化高齢化、人手不足、さらには労働時間の短縮によるコストアップ等、時代の要求に対応して織マーク業界を存続していくには、生産工程の合理化を図る必要があったからだ。

 深刻な構造的不況を打開するために個々の企業では出来ない新技術、新製品の開発や新市場の開拓などを研究すべく事業委員会のもとに平成5年「振興開発グループ」を組織発足した。
平成6年「振興開発グループ」は、極めて精力的に活動し、丸岡町文化振興事業団が刊行のベストセラー書籍「日本一短い手紙」にグループが開発した越前織のブックカバーと「しおり」が採用され大きな成果を挙げた。
 また、平成7年には一筆啓上日本一短い手紙の入選作品10篇を、越前織「しおり」に商品化し発売を始めた。平成10年度 振興開発グループでは新製品の「おくりふみ」を完成させ丸岡町、坂井町、春江町の方々に無料でご利用頂いております。今後は有料化をめざして利用者の反応をみながら、葬儀社と検討を進めている。
■ 丸岡における織マークの沿革─
京都の西陣で製造を学ぶ
寺岡氏と胡蝶ネーム製造所
細巾織物のルーツは明治末期
福田恭治氏の細幅織機製造
丸岡細巾マーク織物組合の結成
織マーク工業組合の認可
戦時統制によリー県一組合に
福井大地震で壊滅的な打撃
■ 織マーク業界の歩み─────
アメリカから大量の織マークの注文
細巾業者が大同団結し『危機突破大会』
オリンピックマークの受注経緯
輸出織マーク検査基準を制定
業界の結束を強めた織マーク連合会
調整組合が発足し過当競争を防止
織機買上げ、共同廃棄事業
昭和53年時の織ネーム業界のビジョン策定
紋紙工程のコンピュータ化研究
「原着糸」の共同購入
標準色の一括加工および販売事業
画期的な高速織機
「ニセ商品の織マーク」事件
高品質な「越前織」のブランドをめざす
少数激戦、まさにサバイバル時代
紋紙リーダーの導入と設備リース事業
振興開発グループの発足
ポリエステル原着糸(FS糸)の開発
インターネットによる情報の収集・発信
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